皆さんこんにちは、makikoと申します。
循環器専門医、総合内科専門医、産業医を取得し、現在は大学で循環器内科に従事しています。
また嘱託産業医として企業の健康経営にも携わっています。
今回はクリニックで行う予防接種バイトについてです。
1、医師の予防接種バイト、業務内容は
医師の予防接種バイトは大きく分けて
- クリニックで行う予防接種バイト
- 企業に出張して行う予防接種バイト
の2パターンがあります。
企業に出張の場合には直接企業に向かうので、受付でその旨を伝え予防接種会場の場所をきいて中に入れてもらいます。
入館に関してクリニックから指示がある場合にはそれに従います。
予防接種バイトの流れ
予防接種バイトの流れとしては
- 問診票を記入
- 会計、体温測定
- 問診
- 予防接種
という流れです。
問診のところで予防接種の可否を判断するのがバイト医師の仕事になりますので、予防接種希望者の方と問診をします。
予防接種に際し問題なしと判断すれば、接種可能に丸をして問診票に署名します。
その後の予防接種を看護師がしてくれる場合にはそこの場所に誘導しますし、医師が接種する場合にはその場で予防接種を行いシールを貼って終了となります。
医師が予防接種する場合には事前に注射器に薬を詰めて準備してくれていることが多いので、その時には自分で注射器に薬を詰める手間はありません。
クリニックで先に希望者を募り、時間を区切って予防接種の時間を設けていることがあり、その場合には一気に何十人という人を問診することになります。
企業に出張で予防接種を行う場合にも同様で会議室など社内にセッティングされた予防接種会場で問診をし、予防接種を行います。
2、医師の予防接種バイト、相場(時給)は
予防接種バイトの時給は1時間1万円程度で他のバイトと大きく変わりません。
時間としては大体2時間程度のことが多いです。
予防接種の予定人数がきまっていたり、予定名簿があったりする場合には予定通りの受付が済み予防接種が終わればそれで終了です。
早く終わった場合にも、予定通りの時給で早く帰ることができます。
出張しての予防接種で予定人数が少ない場合には、看護師の同行がなく事務の方が会計と体温チェックをして、バイト医師が問診と予防接種を担うことが多いです。
会場のセッティングは企業の方でやってくれることが多く医師が手伝うことはありません。
3、医師の予防接種バイトにおける注意点
問診では
- アレルギー
- 持病の有無
- 直近での他の予防接種の既往がないか
は必ずチェックするようにします。
体調不良で予防接種を受けるか迷っている方は、日程のこともあるので自身の接種希望があればよっぽど高熱などでなければ基本的に予防接種行います。見送りたい希望の場合には後日を案内しています。
まれに予防接種と関係のない医療的な質問をされる方がいますので時間が許せば答えますし、そうでなければ医療機関を受診するよう指示します。
妊婦さんなど特殊な状態にある人は注意
妊娠中の方など、予防接種に不安を感じているかたも多いようです。
インフルエンザなど基本的に妊娠中でも予防接種を行うことは問題ありませんが、あまり不安を口にされる方には妊娠中であればかかりつけの産科に、もともとかかりつけがある方は主治医に相談の上、かかりつけの医療機関で予防接種することをオススメしています。
問診の際、必ず副作用の可能性についてはお伝えし、なにかあったら医療機関を受診するようお話します。
副作用発現の可能性につき、最期の予防接種の方が終わって30分程度は何かあったときのために待機していなければなりません。
4、医師の予防接種バイト、必要物品はコレ
バイト先で用意してくれることが多いですが必ず署名が必要になるので黒ボールペンは必需品です。
白衣も準備されていることが多いですが使い慣れたモノがいい場合には持参してください。
インフルエンザの予防接種などは風邪がはやる時期ともかぶるのでマスクはもっていた方がいいかもしれません。
初めて訪れるバイト先の場合には医師免許、保険医登録の写しが必携です。マイナンバーの提示が求められることも多いので注意してください。
念のため印鑑も持参するほうがいいでしょう。